公開日 2022/4/19
技術の発展やグローバル化などによって社会情勢の変化が急激な今の時代は「VUCA」と呼ばれています。この影響で将来社会人に必要とされる能力が昔と変わってきています。では具体的にどんな能力が必要とされるのでしょうか?今回の記事ではVUCAを生き抜いていくために必要とされるスキルについて紹介していきます。
VUCAとは「Volability(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取って作られた単語のことで、周囲の環境や社会情勢が大きく変化し将来の予測が不可能な状態のことを意味しています。
IT技術の発展や社会情勢の変化によって価値観や社会の仕組みが変わっていくことを指します。IT技術の進歩によって生まれたSNSはわずか十数年で巨大なプラットフォームになり、幅広く事業に展開されるようになりました。こういった変動の早さに対応するための日々の情報収集が必要とされるでしょう。
環境問題や、社会制度などの不確実さを指します。最近では新型コロナウイルスにより会社では急速にリモート化の対応を迫られたり、飲食店が経営難になり倒産が相次いだりなどが代表的な例です。
また、日本の終身雇用制度や年功序列が崩壊しつつ実力主義での評価に変わってきているため定年まで同じ会社で働き続けられるという保証がなくなりつつあり、こうした不確実性により将来の予測が困難になっています。
グローバル化が進むことによって様々な要因が絡み合い過大が複雑化してきています。IT技術の進歩により様々な地域に住んでいる人達との交流を持てるようになり、ビジネスチャンスも増えました。
海外進出を目指す企業も増えていますが、そのためには海外情勢を知り、異文化理解が必要となってきます。その国の法律や、文科など様々な要因が絡み合い複雑な状況となるため、それに対応できるスキルが必要となってきます。
変動制、不確実性、複雑性の3つが組み合わさることでこの曖昧性の状況が生まれるとされています。課題に対して絶対的な正解が存在せず、前例が存在しないため既存の方法では対処することが出来ないような状態です。
ITの分野では次々と新たな技術が誕生し、それに関連したビジネスもどんどん生まれて、私たちの生活は豊かになったり、仕事での業務の大幅な効率化が行われています。顧客のニーズを満たしていくためには最先端の技術からおいて行かれないように新しい技術を理解し応用できる力が必要とされます。最近ではビッグデータ、AI、クラウドコンピューティングなどがトレンドとなり様々な企業が事業に採り入れ始めています。このようなIT技術は根底にあるプログラミングを学ぶことで理解を深めていくことが出来るようになるでしょう。
世の中のグローバル化が進んで、事業発展のために海外進出を目指している企業は少なくありません。海外進出のために企業は海外の企業や従業員と円滑にコミュニケーションを取れる人材を求めるようになります。そのときに重要になってくるのが「異文化理解」です。
自分とは異なる国で育った、異なる価値観を持つ人達と一緒に仕事を進めていく上で価値観を理解してコミュニケーションできることは重要です。価値観の相違はトラブルの原因にもなるため、多様性を受け入れられる異文化理解力がある人材がこれから求められていきます。
また当然のことですが海外の企業と関係を築いていくなら英語力が必要となってきます。英語をビジネスで流暢に話せる人材は需要が高く、エンワールドジャパンの調査によると流暢な英語をしゃべれる人の内約60%が年収1000万円以上あることがわかり、英語を全くしゃべれない人と比べると約50%もの差があります。
このような人達は「電話対応」「社内会議」などの対話が必要な業務を行っていることがわかりました。これからは英語を話す機会はどんどん増えているので英語をしゃべれる人材の必要性はますます高まっていくでしょう。
VUCAでは新型コロナウイルスやIT技術の急速な発展などによって前例がない様々な課題に直面することになるでしょう。なのでこれからは課題を発見しそれを適切な形で解決できる能力が必要になってきます。VUCAでは予測不可能で変化が激しいため、まず課題がどこにあるのか、そして何を解決しなければいけないかを自分で考えて見つけ出さなければいけません。
例えば新型コロナウイルスの影響で多くの人は自宅でほとんどの時間を過ごすことを余儀なくされましたが、そのような環境において顧客は生活に何を求めるのか?といった曖昧な状態から課題を見つけなければ行けません。そうして見つけた課題を分析して適切な正解を見つけられるまで粘り強く、論理的に実施していくことが必要とされていきます。
VUCAは今までの時代とは違うことを意識していかなければいけません。今までの流れに乗っかるのではなく自分から積極的に行動してどうしていかなければいけないのかを判断できるようになり、VUCAを生き抜いていけるよう目指していきましょう。
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