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公開日 2022/4/19

仕事の効率を下げてしまうマルチタスクによる3つの悪影響

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テクノロジーの発達によって、メール、電話、資料作成など様々なことが複数同時に出来るようになったことで知らない間に普段の仕事がマルチタスク化してしまっているかもしれません。

マルチタスクは作業効率が良さそうな印象があって良いことではないのか?と思っている人もいるかも知れませんが、実はマルチタスクはそもそも人間の脳の仕組み的に向いておらず無理に行うと様々な悪影響が及んでしまい、普段の仕事の効率を大きく下げてしまいます

こちらの記事ではマルチタスクによる影響と対策についてご紹介していきます。

マルチタスクが非効率な理由

マサチューセッツ工科大学の脳神経科学者のEarl Miller氏によれば「マルチタスクは多くの作業を同時進行しているわけではなく、複数のタスクを瞬時に切り替えているだけ」と話しています。

人間は集中するまでに時間を要する生き物なので、次から次へと集中先が切り替わるマルチタスクは余計な労力が多く脳に大きな負担を与えてしまいます。この結果脳に大きくストレスがかかり、様々な悪影響が及んでしまうためマルチタスクは非効率的と言われています。

マルチタスクによる悪影響は大きく3つあります

IQが下がる

マルチタスクには大きくIQを下げる影響があることをロンドン大学の研究チームが明らかにしました。

イギリス企業の社会人を対象にマルチタスクの脳への影響を調査したところ、認識力テストの最中にマルチタスクを行ったグループの人達はIQがマリファナをすっている人や徹夜した人よりも低下していることが判明しました。このときのIQは平均で15ポイントほど減少しておりこの数値は8歳の子供の平均IQと同じレベルだと言われています。

生産性を40%も下げる

ミシガン大学の研究によると、マルチタスクを行うことに寄る生産性の低下率は40%まで下がると判明しています。

先述したとおり、マルチタスクは複数のタスクを瞬時に切り替えているだけであり、このとき脳は集中する対象の切り替えを行うのですが実はこれには多くのエネルギーを消費するため脳を大きく疲労させてしまいます。また、人間は集中するまでに一定の時間を要するため集中力が上がってきたタイミングでまたタスクを切り替えてしまうとまた一からやり直しになってしまいます。こういった理由からマルチタスクは生産性を大きく下げてしまいます。

脳がダメージを受ける

先述したとおりマルチタスクは脳にストレスを与える原因であり、このときに分泌されるストレスホルモンのコルチゾールが脳の器官を萎縮させてしまいます。

「前頭前皮質」と「海馬」という脳の器官は特にストレスで傷つきやすいと言われており、「前頭前皮質」は「思考する」「記憶する」「アイデアを出す」「感情制御をする」「意思決定をする」など人間の日常生活において重要な働きをしており、人間らしくあるために最も必要な存在と言われています。「海馬」は記憶に関する一番重要な器官で、1日に脳にインプットした情報を睡眠中に整理して一時的な短期記憶から長期記憶へと繋げてくれる役割を持っています。

萎縮した脳の器官はストレスが軽減されれば回復はしますが、慢性的なストレスを感じ続けると回復機能も失われてしまい、鬱病、PTSD、アルツハイマーなどになってしまう可能性が高くなります。

このように様々な悪影響をマルチタスクは持っているため普段の仕事などでは出来るだけ避けるように意識しましょう!

ToDoリストを用いてマルチタスクに陥らないようにする

マルチタスクには様々な悪影響があることを理解してもらえたと思います。

ではマルチタスクに陥らないためにどのようにすれば良いのか?答えは単純です「シングルタスク」をすれば良いのです。

しかし、単純にシングルタスクをすれば良いと言っても難しいと思います。そこで、「ToDoリスト」という代表的なシングルタスクをするための方法を紹介していこうと思います。

手順1:やるべきことを全てリストアップする

まずは頭の中で思いつく限りのやるべきことをリストアップしましょう。このときにリストアップするタスクは起源がないがやらなければいけない作業のことです。

手順2:ジャンル分けする

次にタスクをジャンル分けして整理します。全てのタスクが一つにまとめられていると優先順位を付けづらくなってしまうので、仕事の種類ごとに分けて整理しましょう。

手順3:それぞれのToDoに締め切りを設定する

それぞれのToDoに対していつまでに完成するかの期限を設定しましょう。締め切りを設定しないとそのタスクの遅れが全体に影響を与える可能性もあります。また、期限内に終わらせるというプレッシャーを与えるためにも実現可能な適切な範囲で締め切りを設定しましょう。

手順4:優先順位を付ける

最後にそれぞれのタスクに優先順位を付けましょう。順位付けの方法としては、緊急度と重要度の二つの軸で4つの領域に分類します。

①の領域の部分が一番優先度が高く、④が一番優先度が低いタスクになっています。

このようにしてタスクに優先度を付けて順番にこなしていくようにしましょう。そうすればマルチタスクを回避できるようになるはずです!

まとめ

マルチタスクには「IQが下がる」「生産性を40%下げる」「脳にダメージを与える」といった悪影響があります。膨大な仕事に追われてしまうときには紹介したToDoリストを使ってマルチタスクにならないように気をつけましょう。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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