公開日 2022/4/15
勉強や仕事に追われてなかなか集中できず、効率よく進まないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、集中が続きにくい人でも簡単に作業効率を最大限まで引き上げることができるポモドーロ・テクニックについてご紹介します。
ポモドーロ・テクニックとは25分間の作業と5分間の休憩を1セットとした時間管理法のことです。この方法は1980年代にイタリアの起業家で作家のフランチェスコ・シリロによって発見されました。当時大学生のシリロは自身の集中力とモチベーションの弱さからスランプに陥り、何とか時間を無駄にしない方法はないかと模索した末に開発した方法がポモドーロテクニックでした。ポモドーロとはイタリア語でトマトのことであり、当時シリロが時間を計るのに使用していたトマト型のキッチンタイマーが由来となっています。
人は長時間集中することができないため何時間も作業を続けていると効率が悪くなってしまいます。そこでポモドーロ・テクニックを使うことによって、定期的に訪れる5分間の休憩により疲れをリセットし集中できるようになるため、同じ作業時間でも集中できている時間がポモドーロテクニックを使った方が圧倒的に長くなり生産効率を上げることが出来ます。
また、勉強においてポモドーロ・テクニックを使うと初頭効果・新近効果にアプローチすることが出来るようになります。
初頭効果とは最初に学んだ情報の方が記憶に残りやすいこと、新近効果は最後に学んだ情報の方が印象に残りやすいことです。ポモドーロ・テクニックは25分間の勉強のサイクルを複数回行い最初と最後を増やすことが出来るため長時間続けて勉強をするよりも記憶に残すことができる機会を増やすことができます。
ポモドーロ・テクニックは簡単に行うことができますが効果をより高めるためにはいくつかのテクニックがあるのでご紹介します。
時間になったら作業が途中でも必ず中断して休憩に入りましょう。時間を徹底することで時間内にタスクを終わらせようとする意識を強めて集中力を維持することができます。ただ、「25分+5分」で絶対にやらなければならないわけではないので、もし時間が合わないと思ったら「50分+10分」のように丁度良くカスタマイズするようにしましょう。
また、時間を計るときにはタイマー機能がある時計で計るようにしましょう。タイマーがないと毎度の時間確認により集中が散ってしまいます。
やるべきタスクをリスト化するようにしましょう。タスクを決めるときに複数のサイクルにまたがりそうな大きなタスクがあった場合は1回のサイクルで終わるようにタスクを細分化すると良いです。
休憩時間は次の作業の集中力に繋げるための大事な時間です。スマホやテレビ、メールなどを見てしまうと脳に情報が入ってきて疲れてしまいます。
おすすめの休憩方法は瞑想です。脳科学者の茂木健一郎氏は瞑想にはストレスを軽減し心身をリラックスさせ集中力を高めてくれる効果があると言っています。
プロスポーツ選手などを顧客に持つメンタルトレーナー加藤史子氏の著書『人生を整える「瞑想」の習慣』の中で教えている簡単にできる瞑想法をご紹介します。
まず、姿勢などにはこだわらず、目を閉じて、自分の呼吸に意識を向けていきましょう。
息を吸い込んだときmその息が身体のどの辺りに入ったのか、胸なのかお腹なのか、その量はどれくらいなのかに意識を向けながら、楽なペースで3回呼吸をしてみましょう。
自分の呼吸がどのようになっているのかを観察するだけでいいのです。
3回の呼吸が終わったら、そのまま呼吸を観察し続けます。1分から3分時間が許す範囲で自分の呼吸に向け続けます。(48頁)
瞑想をすることによって呼吸に意識が集中し、余計な思考による脳の疲労を抑えることができます。
ポイントを抑えたら以下の流れの通りに実際にポモドーロ・テクニックをやってみましょう。
この流れを一日に数回繰り返します。
このテクニックを使うことで作業効率をあげ、より生産性を高めることができます。作業の効率が悪いなと感じる人は是非ポモドーロ・テクニックを実践してみてください。
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