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公開日 2022/5/4

部屋の色を変えるだけで生産性が上がる!色が勉強や仕事に与える影響とは?

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世間のリモート化が進んだことで自分の部屋で勉強や仕事をする時間が増えた人がいると思いますが、自分が普段作業している部屋の色を気にしたことはありますか?

実は色は脳の働きに大きく影響を与えるため、自分の部屋にある色によって普段の作業の効率が左右されているかもしれません。

そこで今回の記事では色が与える影響についてご紹介していきたいと思います。

プライミング効果とは

作業をするときに部屋の色を変えると良い理由にプライミング効果というものがあります。

プライミング効果とは最初に何かしらの情報を受け取ることによって後の行動に影響が及ぶことです。

帰り道でどこかからカレーの匂いがして、そのあと寄ったコンビニでついカレーを買ってしまったというのがプライミング効果の一例です。

また、小さい頃によくやっていた10回クイズを覚えていますか?ピザと10回言って、その後にヒジを指されて「ここの名前は?」と聞かれたときに間違えてヒザと答えてしまうやつです。

こちらも身近なプライミング効果の例です。このように人間は最初のイメージが後の行動に無意識に影響を与えてしまうことがあります。

この効果は色にも同様に当てはめることができ、脳科学者である茂木健一郎氏は寝具を選ぶときには赤やピンクのシーツを選ばない方が良いと言っています。

暖色系のピンクや赤には脳を興奮させる効果があり、この色を睡眠前に見ることで悪影響を与えているという調査結果が出ているそうです。

実際に色を活用している事例

色が人に与える影響はとても大きく、実際にビジネスの場面で使われている例があるのでそれをご紹介します。

ファストフード店

マクドナルド、ケンタッキー、バーガーキングなどのファストフード店には赤やオレンジなどの色がよく使われています。

これらの暖色系には通常より時間を長く感じさせる効果があるため回転率を上げたいファストフード店にとっては最も適した色なのです。

また、食欲促進の効果もあるため購買意欲を高めることもできます。

Google

インターネットには青色がよく見られますが、この理由は大気や海の色と同じで身近にある色のためリラックス効果があるとされています。

グーグルは41種類の青色の文字ごとにユーザーの行動データからどの色が一番クリックを最大化できるかを分析し、分析結果から導かれた色を起用することによって約2億ドルの広告収入を上げたとされています。

色が勉強に与える影響

それでは実際に勉強をする際にはどのような色を勉強環境に置くと良いのかについてご紹介します。

青色

先ほどもご紹介しましたが青色にはリラックス効果があります。

生理学的に青色を見ると副交感神経という身体をリラックスさせるための自律神経が働くようになるため気分が落ち着くようになります。

またセロトニンというホルモンを分泌する作用があり、ストレス解消だったり良い睡眠が取れるようになる効果があります

また、青色には生産性を高める効果があることが明らかになりました。

カナダのブリティッシュコロンビア大学で色事の作業効率の違いを調べるために600人にパソコンで作業をしてもらったところ、青色にした場合はブレインストーミングでの創造性が通常より約2倍高まったことがわかりました。

なので青色は作業が進まなくてイライラするときや、数学などのひらめきが必要となる問題を解くときにおすすめです。

赤色

勉強には寒色系の落ち着く色が向いてそうなイメージがあり、赤色のような暖色系は気が散って落ち着かなさそうと思われますが実は学習のパフォーマンスを上げる効果があることがわかりました。

西オーストラリア州のカーティン大学が行った研究で様々な色のパネルを机の正面に配置して学生の課題の成績を調べてみたところ読解力、理解力ともに赤色のパネルを置いた学生の方が理解力が高かったという結果が出ました。

2014年に発表されたタイのマヒドール大学の研究によると、赤や黄色などの暖色には脳に覚醒や興奮を促すβ波という脳波を高める効果があることがわかり、これによって脳が活性化されて普段よりも学習効果が出たとわかりました。

勉強や仕事に集中したい、気合いを入れたいといった時には赤色が目につくと有効的です。

緑色

緑色を学習中に見ることによって勉強効率を高める効果があることがわかっています。

2015年に発表されたメルボルン大学の調査によると学生を2つのグループにわけて作業をしてもらい、途中の40秒の休憩の間にそれぞれのグループでコンクリートの屋根の画像と緑あふれる屋上庭園の画像を見てもらったところ、コンクリートの屋根の画像のグループは集中力が8%低下、緑を見たグループは集中力が6%高まるという結果が出ました。

休憩中に緑を見ることで集中力回復の効果があるため、長い時間の作業で集中できないという人は緑を見るようにすると良いでしょう。

できるだけ大きく目に入りやすいように配置する

上でご紹介したような色を勉強環境に取り入れるときにはできるだけ大きくて目に入りやすいようなものを選ぶようにしましょう。

人が受け取る情報の8割は視覚から受け取る情報のため、筆記用具のような小さい物だと効果が実感しにくいです。

カーテンやブラインドに色を取り入れたり、観葉植物をおいたりすると効果が得られやすくなります。

まとめ

勉強や仕事の効率はプライミング効果によって知らない間に左右されてしまっていることがあります。主に暖色系は集中力向上、寒色系にはリラックス効果があるとされています。是非自分の求める効果に適した色を普段の作業する環境においてみてください。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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