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公開日 2022/5/1

毎日のストレッチで脳疲労を回復しパフォーマンスをアップさせる

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日常生活でミスの量が目立ったり、日中にもかかわらず急に眠くなったりした経験はありませんか?

そのように感じたことがある人は脳疲労の状態になってしまっているかもしれません。

この状態になってしまうと日常生活に様々な悪影響が及んでしまい仕事やコミュニケーションなどがうまくいかなくなってしまいます。

そこで今回の記事では脳疲労の特徴や脳疲労を回復させるためのストレッチについてご紹介します。

脳疲労の症状

まずは、脳疲労とはどのような状態のことなのか具体的に説明します。

症状を理解することで、より意識的にストレッチに取り組むことができるようになります。

睡眠障害

睡眠障害は脳疲労の初期症状と言われています。

朝起きたときの寝覚めが悪い十分な時間寝たのに日中に眠くなる日常生活で集中が続かなかったり体調が悪くなったりする人は脳疲労による睡眠障害の影響が出ていると考えられます。

脳が疲労してストレスを感じると脳を興奮させる交感神経の働きが強くなります。 この状態が夜まで続くと休みたくても交感神経が働いているせいで脳が十分に休まらなくなってしまいます。

人はレム睡眠という浅い睡眠とノンレム睡眠という深い睡眠とを交互に繰り返して睡眠を行っています

睡眠の8割はノンレム睡眠が行われており、この状態の時に脳を休息させ免疫機能を向上させたりしています。

しかし、脳が疲労して交感神経が優位になるとこのノンレム睡眠が少なくなってしまい十分な休息が取れなくなってしまいます。

便秘

脳と腸は神経系で密接に繋がっていて、脳腸相関と呼ばれるようにお互いに影響を及ぼし合う関係にあるため、ストレスを感じて脳がダメージを受けると腸にもその影響が及んで便秘の原因になってしまいます。

日本消化器病学会専門医である江田証先生によると、ストレスがかかることによって脳から分泌されるCRHというホルモンが腸に届きます。

このホルモンは腸粘膜にある様々な免疫細胞を刺激してしまい、ヒスタミンという炎症反応を起こす物質を大量に分泌させてしまいます。

これが原因で腸のバリア機能が低下してしまい便秘になってしまうとされています。

便秘になると単純なお腹の不調だけでなく様々な場面で悪影響を及ぼすことがわかっています。

精神科医である杏林大学名誉教授の古賀良彦氏が快便の人達と便秘に悩んでいる人達にアンケートを行いました。

結果、快便グループの人達は集中力が高い、やる気がある、リラックスできているといった状態でしたが、便秘グループの人達は眠気が強い、疲れやすい、いらいらするなどの状態であることが確認されました。

さらに作業のパフォーマンスについての実験では、一桁の数字の足し算を3分間連続でやってもらったところ快便グループの方が解けた問題数が約3割多いという結果が出ました。

非常に簡単な作業でここまでの影響が出るとしたら、普段の仕事ではよりパフォーマンスが悪化してしまうことが考えられます。

脳疲労の原因

この章では、脳疲労の具体的な原因をご説明していきます。 脳疲労の原因を追求することで、次章でご紹介するストレッチの効果を高めていきましょう。

スマホの見過ぎ

脳疲労の原因として主に考えられているのがスマホなどの見過ぎによる情報供給の過多によるものです。

スマホは情報のインプットがとても多く脳の情報処理機能が追いつかなくなってしまい脳疲労の状態になってしまいます。

人は前頭前野という脳の器官で情報を受け取り、「浅く考える」「深く考える」「ぼんやり考える」の3つの機能で情報を処理しています

情報を絶えずインプットし続けると浅く考える機能ばかり働いて次々と情報を処理し続けるため脳が疲れてしまいます

何もしない「ぼーっとしてる時間」が長い

仕事で脳を働かせて疲れた時に、何もせずぼーっとして脳を休ませようとした経験がある人はいるのではないでしょうか。

しかし、実はこれが原因で脳が疲労してしまっていることが研究で明らかになりました。

ぼーっとしている状態は一見何もしていないように感じますが、実はこの状態でも脳はずっと働き続けています

アメリカの神経学者であるマーカス・レイクル教授はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳がぼんやりしている状態でも活発になっている脳の領域を発見しました。

DMNには情報を整理するなどの大事な役割がありますが、エネルギー消費がとても多くこれが過剰に働き続けてしまうと休んでいるのに疲れが取れなかったり、イライラしやすくなったりと脳疲労の状態になってしまいます。

おすすめストレッチ

脳疲労を回復するために効果的なストレッチをご紹介します。

マインドフルネスストレッチ

昔のことを気に病んだり、将来のことを不安に感じたりと余計なことを考えてしまっていませんか?

このような雑念は先ほど紹介したDMNが活性化してしまう原因になり脳の疲労に繋がります。

そこでマインドフルネスをすることによってそのような過去や未来のことから解放されてリラックスすることができます。

マインドフルネスストレッチでは自分の筋肉、関節の動き、皮膚感覚などに集中します。

このように今やっていることに意識を向けることで過去や未来にとらわれている状態に気づいて雑念を取り払い今に集中することができるようになります。

マインドフルネスストレッチは以下の手順で行います。

  • (1)両足を閉じて背筋を伸ばして椅子に座り目をつむる。
  • (2)おへその両側に手のひらを置き福祉子呼吸を2~3回行う
  • (3)落ち着いてきたら自然な呼吸に戻す
  • (4)両手をゆっくりと動かし右手で右肩、左手で左肩の先端をつかむ
  • (5)心の中で右肩を回しますといてから大きく過多を回旋させる
  • (6)5~10回程度行ったらやめますと心の中で言って動きを止める
  • (7)左肩も右肩と同様に回旋させる

著書に「1分間どこでもマインドフルネス」などがある精神科医の奥田弘美氏によると、このストレッチによってマインドフルネスの効果に加えて目の疲れの予防や全身の血行が良くなって筋肉のこりが和らぐ効果があるそうです。

1分間すっきりストレッチ

疲労回復専門医である梶本修身氏が紹介する「1分間すっきりストレッチ」には寝る前に行うことで眠りを妨げるいびき、血管の詰まり、リンパ管のつまりなどを解消して脳の疲労を取る効果があるそうです。

<STEP1>太ももゆるゆる伸ばし (1)腕を脱力して横になり両膝を立てる (2)太ももを左右に開き、足の裏をくっつけて15秒ほどキープする (3)ゆっくり太ももを閉じて両膝を立てる

<STEP2>ひざばたばたストレッチ (1)両膝を立てる (2)上半身を上に向けたまま左側に倒す (3)右腕と一緒に上半身も左側に倒す (4)両膝を立てた状態に戻し右側も同様のことを行う これを交互に3秒ずつ5回繰り返します

<STEP3>全身ゆったり伸ばし (1ゆっくり呼吸をしながら両手を上に、ひざ、両足をまっすぐに伸ばす (2)体中の関節をまっすぐ伸ばすように意識して10秒キープする

脳疲労がないことの大切さ

脳疲労が招く大きな悪影響の一つに睡眠不足が上げられますが、睡眠不足になると仕事や勉強において十分なパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。

ワシントン州立大学のハンス・ヴァン・ドンゲン教授らが睡眠不足と集中力の関係について調べるために実験を行いました。

この実験では睡眠時間を、3日間ずっと起きる、毎晩4時間、毎晩6時間、毎晩8時間の4つのグループに分けて調査を行いました。

その結果毎晩8時間睡眠のグループは特に問題がありませんでしたが、この実験を10日間ほど続けていくと3日間ずっと起きる、毎晩4時間、毎晩6時間の3つのグループはミスの量が同じほどになることがわかりました。

毎晩6時間睡眠を取っていても長期間続けることによって徹夜しているのと同じ状態にまでパフォーマンスが下がってしまいます。

それほどまでに睡眠不足は作業効率に大きく影響を与えます。

まとめ

多忙な毎日を送る社会人の人達にとっては脳疲労は避けられない問題だと思います。

この記事を読んでもし自分が脳疲労かもしれないと感じたら今回ご紹介したストレッチを是非試してみてください。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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