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公開日 2022/4/28

勉強中に音読を取り入れることで学習効果を上げることが出来る理由

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勉強の集中力が続かなかったり、なかなか記憶に定着しなかったりと悩んでいませんか?

このような悩みを抱えている人は勉強中に脳が十分に働いていなかったりストレスが溜まっていたりするのが原因です。

それを解決するためには実は音読をしながら勉強するのが効果的なのです。

小学生の時によく音読をしたと思いますが、「音読に何の意味があるのだろう?」と疑問を感じている人は多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、勉強に音読を取り入れるメリットについてご紹介していきます。

音読の脳への影響

東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授によれば、より面倒くさい方法で学習をすることで脳の体積を増やし成長させることができるそうです。

音読は文字を全て呼ばなければいけないため面倒くさい勉強法の代表的な例とも言えるでしょう。

しかし、黙読と音読での脳への影響を比べると、黙読は脳の前頭前野という部分の活性化を促しますが、音読はそれに加えて発生をしその音を耳で聞くため聴覚野の活性化も促し、大脳の70%以上の神経細胞を働かせる効果があります。

このように音読をすることで脳の様々な部分を刺激するため、記憶力向上や頭の働きをよくするなど学習効果を上げることができます。

音読のメリット

読解力を鍛えられる

小説などの本を読むときに展開がなかなか変わらなくて飽きてしまい文章を飛ばし飛ばしで読んでしまう経験はありませんか?

実際に本の中で重要な部分は数%しかないそうです。

しかし、飛ばし読みをする癖を付けてしまうと重要な部分を見落としてしまったり、誤読して文章を正しく理解できなくなったりと読解力の低下を招いてしまいます。

そこで音読をすることによってこの問題を解決することができるようになります。

音読をすると言うことは一文字ずつ読んでいかなければいけないため文章の見落としがなくなります。

また、音読をする際には漢字や文章の切れ目を理解しなければいけないため自然と文章の流れや意味を考えるようになり内容の理解を助けてくれるようになります

国語の論説文の問題や参考書を読んでて内容がわからないと感じたときには音読をすることでより内容の理解の手助けになるかもしれません。

記憶定着

先述した川島隆太氏によれば音読は記憶の定着に役立つとされています。記憶するときは脳の様々な部分を刺激しますが、それが長期記憶へと繋がるとされています。

人は新しく覚えた知識を前頭皮質という部分に短期記憶として保存します。

大抵の短期記憶はそのまま忘れてしまいますが、海馬という脳の器官が短期記憶の中から重要だと判断した記憶は大脳皮質という部分へ移動させて長期記憶として保存されるようになっています。

一夜漬けで勉強した内容や小テスト前に一瞬で覚えた英単語などは記憶に定着しないと思いますが、あれは短期記憶だからです

長期記憶へと繋げるには海馬に重要な情報であると認識させなければ行けませんが、認知予防研究所所長である心療内科医の今野裕之氏によれば、記憶する段階で脳に刺激を与えることが長期記憶へと繋がるとされています。

先述したとおり、音読は視覚からの情報だけでなく聴覚からも情報を取り入れ、脳の様々な部分を刺激するためより長期記憶へと繋げることができます。

記憶する際にはできるだけ多くの行動を組み合わせるとより効果的なので音読に加えて書く動作をするとより効果的に記憶に定着することができるようになります。

ストレス軽減

毎日の疲れだったりこの勉強したくないと感じたりするとストレスホルモンが分泌されて海馬や前頭前野などの脳の器官を萎縮させてしまう効果があります。

海馬は記憶力に関する場所で短期記憶から長期記憶へと繋げる役割を持っているためここが萎縮してしまうと記憶力の低下に繋がってしまいます。

前頭前野は脳の司令塔とも言われていて、ここが萎縮してしまうことによって思考力の低下に繋がってしまいます。

このようにストレスがたまり続けると勉強に悪影響が出てきてしまいますが、勉強に音読を取り入れることによってストレスを解消することができるようになります

音読にはセロトニンというストレス解消効果のあるホルモンを分泌する効果があります。

セロトニンにはストレス解消の他にモチベーションを維持する作用があるため音読をすることで脳の状態を万全にしてやる気のある状態で勉強に臨むことができるようになります。

「耳栓 + 高速音読」でより効果的に音読を行う

音読のメリットを紹介してきましたが、実はただ音読をするよりも速く音読を行うとより学習に効果的であるということが判明しています。

素早い音読は文字の記憶、声に出す、耳で聞くという一連の行動を素早く行うため脳の回転速度が速くなります。

川島教授によれば、素早い音読を1日に10〜15分することによって記憶力、論理的思考力、創造力などが伸びるそうです。

最初は速く行うのは難しいと思うのでゆっくりのスピードで慣れてきたら少しずつ速くしていくと良いでしょう。

また、音読をする際に耳栓をするとさらに良い影響があります。

耳栓をした状態で音読をすることによって自分の声が骨伝導で大きく響き、集中力向上の効果があるそうです。

音読勉強をするときは「耳栓」をして「速く読む」ことを意識しながらやってみてください。

まとめ

今までやっていた勉強に音読を取り入れてみることでより学習効果を得ることができるようになります。

勉強でなかなか成果が出ないと感じている人は是非日々の勉強で音読をしてみてください。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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