公開日 2022/4/24
勉強をしなければいけないのになかなか集中できずに作業が滞ってしまう経験をしまう経験はありませんか。そんなときにはカフェに行って勉強をしてみるといつもよりはかどるかもしれません。
今回の記事では家での勉強よりもカフェでの勉強が効率が良い理由について科学的根拠とともに解説していきます。
静かな作業の方が作業がはかどりそうな印象がありますが、実は多少騒がしい環境の方が勉強がはかどることが科学的に判明しています。
完全な無音状態で作業をするとちょっとした物音でも大きく聞こえてしまい気になってしまうため注意が散漫になってしまいます。しかし、適度に音がある環境では物音が互いに音をかき消し合うマスキング効果という現象があるため、一つ一つの音を識別しづらく集中力を高められる環境になります。
また、東京大学薬学部教授で大脳生理学専門の池谷裕二先生が言うには雑音がある環境での勉強は学習効果が高まるそうです。
マウスの実験では全くの無音状態では何かを学習させることができません。
しかし、「ザー」というホワイトノイズを聴かせることによって学習効果を高めることができます。これと同様に人間も勉強をするときに50デシベル程度の雑音があることで効率よく学習を行うことができます。
カフェはその50デシベル程度の雑音がある環境として適しているためカフェ勉強はおすすめです。
勉強しなければいけないのに家にいるとだらけて勉強できないなと感じる人はカフェに出かけることで勉強のやる気が出るようになります。
先述した池谷裕二先生によれば人間の感情は何かしらの行動があってから芽生えてくると言っています。
つまりやる気を出したいならば先に行動を起こすことでやる気を引き出すことができます。このときの行動とはカフェに行くことです。
小さなことからで良いので、思いついたらまず一歩を踏み出してみるようにしていきましょう!
漫画、ゲーム、テレビなどの誘惑が目に入ってしまうと家の中には集中を乱す誘惑が多くあります。
これらが目に入ってしまうときになって休憩中に漫画を読んだりゲームをしたりして気づいたら休憩時間が長くなってしまうことも考えられます。
カフェに行くことでこのような誘惑を強制的に断ち切ることが出来るため、自分で抑えることが難しいと感じる方は勉強をせざるを得ない環境に身を置くためにカフェに行ってみると良いです。
カフェにいるとコーヒーや紅茶を頼むことが多いと思います。
実際これらの飲み物にはカフェインが含まれていて、眠気を覚まし集中力を上げる効果があります。
しかし、カフェインを摂取し続けていると段々とこれらの効果の恩恵がなくなり、摂取のしすぎに関しては集中力低下を招き逆効果になってしまうため常に飲み続けるのはあまりおすすめできません。
そこでこれらの飲み物よりもおすすめなのが水です。実は水を飲むと脳の働きを助けてくれる効果があることが科学的に判明しています。
イースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学の研究によると、知的作業に集中する前に0.5リットルの水を飲んだグループは飲んでいないグループと比べて14%反応時間が早くなることが判明しました。
また、アメリカのコネチカット大学のLawrence E. Armstrong博士らがThe Journal of Nurtritionに2012年2月号に発表した研究で、25人の女性と26人の男性を対象に水分量の減少が心身に与える影響について実験を行いました。
この実験では男女それぞれを運動をするグループとしないグループにわけ気分状態を測定しました。
その結果頭痛、疲労感、集中力の低下に繋がることが明らかになり、男性よりも女性の方がこの影響が強いことが判明しました。
喉が渇いたと感じてないときでも実は身体の水分が足りてない状態になっていることがあります。こまめに水分を摂取するように気をつけましょう。
アメリカの心理学やゴードン・オルポートが1920年代に社会的促進という現象を提唱しました。
これはひとりよりも周りに誰かがいた方が作業効率が上がる現象のことです。しかし、どんなタスクでも作業効率が上がるわけではありません。
理化学研究所客員研究員の請園正敏氏によれば単純作業は社会的促進が生じるが、複雑な施行が必要になる作業の場合は社会的抑制が生じると言っています。
なのでカフェで勉強を行う場合は考える必要の無い暗記などの単純な作業をするようにしましょう。
カフェに来てもスマホが気になってしまったりしてつい手を伸ばしてしまうかもしれません。そんなときには勉強を短時間に区切って行うようにしましょう。
ラトガース大学のガブリエラ・N・トニエット教授らのプロジェクトチームが「予定外の予定を組み込まれたときに人はどのように時間を使うのか」をテーマにして8つのテストを行ったところ、短い締め切りがあるときには予定外の予定よりもいまの作業の方に集中しようとすることがわかりました。
時間を短くすれば終わるまでの限られた時間を大切に使おうとするということです。
そこでポモドーロ・テクニックというタスクを短時間に区切って行う時間管理法についてご紹介します。
ポモドーロ・テクニックとは25分間の作業と5分間の休憩を1セットとした時間管理方のことで1980年代にイタリアの起業家であるフランチェスコ・シリロが自分の集中力とモチベーションの弱さを克服するために開発した方法です。
人は長時間集中して作業することが難しいため、何時間も続けていると集中できていない時間に作業をしてしまい効率が悪くなってしまいます。そこで時間を25分間に区切ることで常に集中できる状態で作業をすることができます。
行うときは以下の流れでやってみましょう
このテクニックを使うことでより勉強の生産性を高めることができます。気が散ってしまうと感じる方は是非試してみてください。
家で勉強できなくても環境を変えてみることで急にできるようになることがあります。勉強が続かない悩みを持っている人はカフェに行ってみると良いです。是非試してみてください。
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