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公開日 2022/4/22

文章が劇的にわかりやすくなるロジカルライティングとは

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文章を作成する際にうまくまとめることが出来ずに読みにくくなってしまうという経験をしたことがある人は多いと思います。

報告書や企画書など大事な文章をわかりやすく書けるようになるスキルは社会人にとって必須です。

そこで今回の記事では、わかりやすく、相手に的確に内容を伝えられる文章を書くためのロジカルライティングについてご紹介します。

ロジカルライティングとは

ロジカルライティングは文字通り論理的で読みやすい文章を書くための方法のことです。

論理的な文章とは筋道を立てて考えられていることであり、問いに対して結論があって、その結論に至った根拠まで提示されているものです。

ビジネスなど多くの場面で必要とされているロジカルライティングですが、これはただわかりやすく文章を伝えるだけが目的でなく、わかりやすく文章を書いて相手に行動してもらうことが真の目的です。

文章を作成するのには何かしらの目的があります。「自分たちの会社のサービスを使ってもらいたい」「新しい企画を始めるために会社の承認を得なければいけない」など目的達成のために文章を書く必要性が出てきます。つまり、誰かの協力を得なければいけませんが、わかりづらい説明では人を動かすことは出来ません

そこで、ロジカルライティングでわかりやすく伝えることによって周囲から協力を得られるようになります。

実際に論理思考に関する企業研修を多数企画している照屋華子氏は著書『ロジカル・ライティング』においてロジカルライティングとは「自分の考えを意図したとおりに相手に理解してもらい、相手に期待する反応を撮ってもらうための文章作成法」と説明しています。

つまり、ロジカルライティングとはわかりやすい文章を書いて相手からの協力を得るための方法なのです。

ロジカルライティングを身につけるメリット

上述したようにロジカルライティングをすることによってわかりやすい文章を作ることができると説明しましたが、そのほかにもロジカルライティングを身につけることによって得られるメリットがあります。

コミュニケーション力の向上

論理的な文章を作るために内容の構成を考え、情報を適切な順序に並べ替えたりすることを通して会話のコミュニケーションに必要なスキルが身につきます。

自分の伝えたいことを頭の中でまとめてわかりやすく伝えられるようになったり、相手の話を聴いて話の流れや主張を正確に把握できるようになります。

ビジネスでは情報交換・共有が重要で、チーム内で企画を進めているときに業務の問題点が何かを正確に把握したり、適切なアドバイスを与えたりなど、会話でのコミュニケーションが必須になってきます。

そのときに正しく内容を伝えられないと後とトラブルに繋がってくる可能性があるため、円滑にコミュニケーションを取れることは重要になってきます。

情報を整理できるようになる

ロジカルライティングをする際に内容を分類してまとめたりすることで情報整理力が身につくようになります。

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その結果必要の無い情報の収集に時間と労力をかけてしまい、後々に情報整理が困難になってしまいます。

この状態になってしまうと本当に必要な情報を手に入れたとしても積み重なってしまった不要な情報に埋もれてしまう事態も考えられます。

ロジカルライティングの書き方

では実際にロジカルライティングをする際にどのように進めていくかについてご紹介します。

目的を明確にする

まず文章作成に取りかかる前に、誰にどんなことをして欲しいのかを先に明確にしましょう。相手が変われば知識量や共通認識、相手との関係性などを考慮しなければいけません。

また、何をして欲しいのかによって文章に盛り込む内容が変わってきます。新しい企画考案に関する文章を作る際にこれを承認して欲しいか、また企画についての改善点などの指摘を欲しいのかなどによって文章の内容にメリット・特徴を多めにするか、課題点・デメリットなどを説明するかが変わってきます。

構成を組み立てる

事前に構成を組み立てておくことで話の流れを意識しながら考えることができ、書く内容をある程度把握しているため文章を作成する際に作業効率があがります。また、構成を考える際に重要なことは結論を先に示すことです。結論を示さないまま話を進めてしまうと、受け取る側は話の流れがどこに向かっているのか把握しにくくなってしまいます。

そこでPREP法という構成の作り方についてご紹介します。

PREP法

PREP法は「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の順番に構成を作る方法のことです。

  • (1)Point:始めに結論を述べて全体の道筋を示す
  • (2)Reason:冒頭に述べた結論についての理由を説明する
  • (3)Example:理由の根拠となる具体例を示す
  • (4)Point:最後にもう一度冒頭で示した結論を述べる

このような論理展開で進めることによって筋の通った文章を作成することができ、相手が聴いててわかりやすい内容にすることができます。

(3)構成に沿って書き進める 作り終わった構成に沿って内容を書き進めていきましょう。このときに大事なのは書き始めたら手を止めずに最後まで進めることです。他の構成とのつながりなどを気にしだしてしまうと執筆が滞ってしまうため、確認作業は最後に回して一旦最後まで書き進めてしまいましょう。

(4)全体を修正する 内容が構成に沿ったものか、いらない文章はないか、全体を通して論理的に繋がっている文章になっているかをここで確認して修正していきましょう。

まとめ

最初から上手に書ける人はいません。何回も繰り返し書いていくことで着実に上達していきます。今回紹介した方法を参考にしてぜひロジカルライティングの練習をしてみてください。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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