公開日 2022/4/23
最近はプログラミングという言葉を耳にする機会が多くなりました。小学校、中学校、高校などの教育機関でのプログラミング学習が必修化されることが決定されたりなどプログラミングへの関心が高まっていますが、なぜプログラミングを学ぶ必要があるのでしょうか?
そこで今回の記事ではプログラミング学習のメリットについてご紹介していきます。
現在はAIやIoTなどの様々なインターネットの事業が展開しており、ITは市場を急速に広げています。それに伴いそのサービスに必要となる人材も増えており多くの企業ではIT系の人材不足が加速しています。「IT人材白書2020」の調査によれば2020年度時点で既に約89%の企業がIT人材が不足していると感じています。 引用元:IT人材白書2020
人材不足はこれからも加速する一方で経済産業省の調査だと2030年には中程度に見積もったとしても45万人、大きく見積もればは79万人のIT人材が不足すると予測されています。
特にビッグデータやIoT、AIといった先端技術を扱うIT人材に関しては専門性が高く身につけるにも時間がかかるためWeb系のエンジニアなどに比べて企業側の人材獲得競争が激化しています。
これらの分野にはPythonというプログラミング言語が使われることが多いため、AIなど最先端の技術を取り扱える人材になりたいと考えている人にはPythonを勉強することがおすすめです。
プログラミングを学習することでIT技術への理解が深まり、社内で一緒に仕事をするエンジニア職の人とのやりとりがスムーズになります。
システムに関する変更のやりとりで、例えば「ユーザー登録で新しい項目を追加したい」といった要望を出すとして、エンジニアでない人からしたら新しい項目が一つ増えるだけなのでそこまで時間がかからないように感じるかもしれません。
しかし、外見では単純に見えたとしてもシステムの内部は様々な機能が紐付いているため一つの変更を加えるだけで関連する他の機能の変更も行わなければいけなかったりと、どんな影響が出るかを調査した上で作業を行わなければ行けません。
なので仕事のスケジュール管理で「これぐらいの作業ならすぐに出来るはず」と思ってもエンジニアとの理解の差があって、仕事のやりとりがスムーズに進まなかったりしてしまいます。
プログラミング学習を通してIT技術への理解を深めればこういった齟齬が生じなくなるためスムーズに仕事を進めていくことが出来るようになるでしょう。
近年AI技術が急速に発達しており、近い将来多くの仕事がAIによって奪われてしまうと言われています。
オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フライ研究員は「雇用の未来_コンピューター化によって仕事は失われるのか」といった論文を発表しており、この論文の中ではアメリカ国内の702の職業の内47%が10年~20年後には機械に取って代わるという結論になりました。
また、株式会社野村総合研究所がオズボーン准教授とともに日本国内の601の職業について調査したところ49%の労働人口がIに代替されるといった調査結果が出ました。
このように決して遠くない将来に多くの仕事がAIによって奪われてしまう可能性があります。しかし、先述しましたがAIの分野は先端技術であり、まだ新しい分野です。
経済産業省はAIに関わるエンジニアを先端IT人材として育成を進めており、貴重な人材として扱われてます。なので、プログラミングを学びAI関連の知識を深めていけば仕事を失う可能性は低くなるでしょう。
プログラミング学習は知識や技術だけではなく、「どうやって問題を解決するか」「問題の原因はどこにあるか」といった思考力を鍛えることにも繋がります。
プログラムを書くと大体一回ではうまく動かずに何かしらのエラーが出てしまいます。そのときに何が原因でどうすれば問題を解決できるかトライ&エラーを繰り返していくことで問題解決のための考える力が養われていきます。
アップル社のCEOであるスティーブ・ジョブズは「失われたインタビュー」の中でプログラミングについてこのように話しています。
アメリカ人は全員コンピュータのプログラミングを学ぶべきだ。なぜなら、考え方を学ぶことが出来るからだ。ロースクールに行くようなものだよ。全員が弁護士になるべきだとは言わないけれど、現実にはロースクールに通うことで人生に役に立つはずだ。一定の方法で物事の考え方を学べるからね。
引用:「スティーブ・ジョブズ 1995~失われたインタビュー~」
このようにスティーブ・ジョブズはプログラミングを通して学ぶことで物事の考え方を学ぶことが出来ると説明しています。つまり、エンジニアにならない人でもプログラミングを学んで論理的な思考力を学ぶことは役に立つと言うことです。
ここまで読んでいただいたことでプログラミングを学ぶメリットについて理解していただけたと思います。しかし、実際に始めようとしても何から始めれば良いかわからないという人は多いと思います。
そこでプログラミング初心者の方におすすめのプログラミング学習に役立つサイトをご紹介します。
Progateはユーザー数140万人を超える定番のプログラミング学習サイトです。イラストが多いわかりやすいスライドによる学習が特徴で、プログラミングを始めたばかりの方でも理解しやすい内容になっています。
初心者の方が躓きやすい環境構築も不要なため、すぐに学習を始めたい方にはおすすめです。
ドットインストールは3分以内の動画で解説してくれるプログラミング学習サイトです。幅広い技術についての学習をできることが特徴で、現在では4000本以上の解説動画を公開しています。
少し空いてる時間にスマホからでも動画を見ることが出来るので、とても便利です。
Qiitaはプログラマーやエンジニアが技術情報を共有出来るサービスです。プログラミングに関する疑問点は大体この場で共有されており、自分の問題に当てはまる情報が無かったとしても質問をすることでユーザーが疑問に答えてくれます。
プログラミングを学ぶことで将来役に立つ多くのスキルを身につけることが出来るようになります。IT化が進む現在では社会で活躍できるようになるにはプログラミングの知識も必要になってくる場面が増えてきます。興味がある方はぜひ始めて見てはいかがでしょうか。
©cfcmedia.jp All Rights Reserved.