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公開日 2022/4/15

論理的思考力を鍛えるための3つの方法

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大学生や社会人の日常生活には問題解決力、コミュニケーション力が必要とされる機会が多いです。このようなスキルは論理的思考が土台となっています。習得するのが難しそうと思う人もいるかもしれませんが、正しい方法を行うことで確実に身につけることが出来ます。

そこで今回は論理的思考力を鍛えるための方法やそのメリットについてご紹介していきます。

論理的思考力とは何か

論理的思考力とはロジカルシンキングとも呼ばれていて、物事を体系的に捉えて、矛盾、飛躍のない筋道を立てる思考法のことです。

論理的思考力が何故必要になるかをご紹介します。

問題解決の力が身につく

どんなことでも物事や問題には必ず何かしらの要因があります。複雑な問題に筋道を立てることで「どうしてこの問題が発生してしまったのか」「有効な解決策はなにがあるか」といったことを自分の力で考えられるようになり、要因を突き止められるようになります。

例えばよく同じミスを繰り返してしまう人がいたとしてその人に対して「次はミスをしないように」と注意しました。

しかし、これでは根本的な問題解決にはなり得ません。注意された直後はミスは減るかも知れませんが時間がたてば意識が薄れていってまた同じミスが再発することが考えられます。

そうならないために問題の要因を突き止めるためには根拠を筋道立てて考えられないといけません。

特に最近は感染症の流行や技術の発展などで情勢の変化が激しい時代になってきているので、今までに無かったような問題に直面することもあります。何が問題で何をしなければいけないのかが曖昧になってくるため、全員で目的を共有して問題解決に進んでいくためにも論理的思考は必要不可欠なのです。

コミュニケーションをうまく取れるようになる

ビジネスで企画に対する提案やプレゼンなど、誰かに何か伝えたいことがあるときに話の流れに筋道を立てて整理して伝えられる力があると円滑にコミュニケーションを取れるようになります。

論理的思考力が無いと主張と結論が一貫していなかったり、話の順序が適当で「結局何が言いたいの?」と相手に思わせてしまいます。相手にうまく内容を伝えられないと話が進まなくなってしまったり、不快に思わせてしまうことがあります。そうならないためにも論理的思考力が必要になってきます。

論理的思考力を鍛える方法

この章では論理的思考力を鍛える方法を具体的にご紹介していきます。

思考を言語化する

人間は忘れやすい生き物なので頭の中でどう進めていこうかを考えている間に、テーマからかけ離れてしまって全く違う内容を構築していることがあります。

筋道を立てて矛盾がないように考える力を鍛えるには、思考の言語化をすることが有効です。

頭の中のアイデアを適宜紙に書き出すなど目に見える形にすることで自分の思考のスタートからゴールまでをたどることができます。

グロービス・マネジメント・スクールの講師を務めている渡邉光太郎氏は著書『シンプルに結果を出す人の5W1H思考』のなかで、問題を改めて考え直すときには「5W1H思考」をすすめています。

これはWhen、Where、Who、What、Why、Howの頭文字を取った物のことです。これに従って考えることで自分の思考を漏れなく言語化することが出来るようになります。

フェルミ推定

フェルミ推定とは「日本の電柱の数は?」「東京のポストの数は?」といった予測が大変難しい数を、既存の手がかりになる知識から推定して正確に導き出す考え方のことです。予測できない数量を計算するフェルミ推定には論理的思考力が養われます。

ここで例として日本にある電柱は何本あるかという問題をどう解いていくのか紹介していきます。

道路にある電柱は大体50平方メートルに1本ぐらいの電柱があると仮定する。そうすると1キロ平方メートルあたりの電柱の数が200本ほどである。

山岳地帯には電柱がないとすると、日本の国土は約40万平方キロメートルで半分は山岳地帯なので20万平方kmは電柱がある。

20万 × 200 = 4000万

よって約4000万本の電柱があると推定できます。平成30年度での国土交通省の調べでは約3600万本なのである程度近い数字を得ることが出来ました。

総人口、面積、平均年収、年齢構成などの前提知識をある程度覚えておくとより効果的にフェルミ推定を行うことが出来ます。いろいろな問題を探してトレーニングしてみましょう。

ゼロベース思考

考える力を高めるのに思い込みや先入観があると思考に偏りが出てしまい、ある種の思考停止のような状態を引き起こして考えの幅を狭くしてしまいます。これをなくすために有効なのがゼロベース思考です。ゼロベース思考が出来ることによって過去の経験、価値観や知識に縛られずにまっさらな状態で柔軟に物事を考えられるようになります。

具体的にゼロベース思考のやり方をご紹介します。

(1)テーマを決めて、アイデアを書き出す まずは何について考えるかを決めましょう。新商品のアイデアなどテーマを決めたらA4ぐらいの大きな紙に自分の考えを書き出しましょう。

(2)シンプルに考える シンプルに考えるために、過去の経験や知識を出来るだけメモしましょう。そしたらテーマについて素人目線で捉えて考えましょう。その後に自分の考えが固定観念に問われていないかを最初にメモした過去の経験や知識と見比べてチェックしてみましょう。

(3)素直に考える テーマに対して何が出来るかを考えます。もしプライドが邪魔してしまう場合はそのような要因を書き出して、それらを全て取り払ったらどうなるかをメモしてみましょう。

(4)自由に考える 自分の仕事での立場やスキルを一旦忘れて、消費者目線からテーマについてどうあって欲しいかを考えて紙に書きましょう。

(5)初歩的な知識やスキルで考える 自分のスキルや知識をベースにして考えていると「これ以上は無理」と限界を勝手に決め、思考の幅が狭まってしまいます。これらを全て書き出して思考をリセットしましょう。そして初歩的な知識やスキルしか無い人は何を求めるのかを考えてみましょう。

以上がゼロベース思考のやり方です。ここまでのステップで書き出したメモを見て目的のために何が大事かを考えてまとめてみましょう。

まとめ

論理的思考を身につけ自分で考えていくことができる人はこれからの生活で活躍する場面が増えていくと思います。是非今回ご紹介した方法を試して論理的思考力を鍛えてみてください。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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