公開日 2022/4/19
「やらなければいけない仕事をどうしても先延ばしにしてしまう」 「毎日の習慣がどうしても続かない」
勉強や仕事においてこのような悩みを抱えたことはありませんか?人はやる気がどうしても出なくてやらなければいけないことを先送りにしてしまいがちです。しかし、手帳の使い方を変えるだけでそんな悩みを解決できるヒントになります。
そこで今回は予定を先延ばしにしなくなるバレットジャーナルという手帳術をご紹介していきます。
バレットジャーナルとはアメリカのデザイナーであるライダー・キャロル氏によって発案されました。
幼少時に発達障害で物事に集中できずに苦しんでいたキャロル氏が試行錯誤した結果考案されたノート術で、今では書籍やアプリ、YouTubeで公開され多くの人から支持を得ています。
バレットジャーナルは簡単に言えば箇条書きで情報を整理して管理するメモ術のことで、これに様々な工夫をすることでタスクを管理しやすくしています。
勉強がどうしても続かなかったり、仕事のタスク管理ができなくて先延ばしになってしまう人におすすめの方法です。
おおまかにバレットジャーナルには「コアコレクション」と「ラピッドロギング」の二つの特徴があります。
コアコレクションとはバレットジャーナルのメモ内容を構成する4つの基本要素です。
バレットジャーナルに必要な要素は基本的にこれだけなので、実はとても簡単に始めることができるのです。
ラピッド(rapid)は素早く、ロギング(logging)は記録の意味で、メモ、イベント、タスクなどを素早く記録するための手法を使うのがバレットジャーナルの特徴です。ラピッドロギングは様々な記号を用いて箇条書きを素早く分類し、この記号のことをキーと呼びます。主に使われているキーは以下の通りです。
これらが基本的なバレットジャーナルで使われているキーです。 また、タスクの状況の分類に使うキーは以下の通りです。
こうすることでタスクの状況をすぐに判断できるようになります。
基本的なキーはこれらですが、自分がわかりやすい記号があればそれに変更したりして自由にカスタマイズしても問題ありません。
それでは実際にバレットジャーナルをどのように書いていくか筆者の書き方を例にご紹介していきます。
まずは最初のページに自分の設定したキーとインデックスを書いていきます。ページ番号が書いてあるノートだとインデックスが書きやすいですが、無い場合は書いたページだけ番号を振っていくと良いです。
次のページにはフューチャーログを書きます。ここには月ごとのイベントや達成したい目標などを書き込みました。
マンスリーログには日付と曜日を書きました。ここには日程が変わらない予定を書き込んでいきます。詰め込みすぎるとわかりにくいので、特に集中したいタスクだけを入れてみると良いです。
デイリーログはその日ごとに増やしていきました。寝る前に明日のタスクをここに書き込んでいます。達成できた項目には〇を書いて、先延ばしになったら<、>などでわかるようにしましょう。
レイアウトや色など人によって書き方は様々です、自分が見やすいと思うような書き方で自分流のメモ帳を作ってみましょう!
冒頭でも説明しましたが、バレットジャーナルを使うことでタスクを整理しやすくなります。
いちいち手帳にタスクを書き出していくのは手間がかかって面倒ではないかと思うかも知れませんが、頭の中でタスクを整理しているとあれもやって、これもやってと焦って混乱してしまいます。
しかし、書き出すことによって残りのタスクや量、また優先順位を付けることが出来るようになるため落ち着いて処理できるようになります。
また、完了できなかったタスクは翌日に移動したりしますが、何回もそれを繰り返したりしてしまうタスクがあった場合、「それは本当に必要なタスクなのか」「今やるべきことなのか」「何か出来ない理由があるのか」と改めて考えるきっかけにもなります。
バレットジャーナルは毎日なにかしら記入するため手帳を開く機会が多くなります。つまり、予定を確認する頻度が増えるため予定を忘れてしまうといったリスクが少なくなります。
また、手書きをすることによって記憶に残りやすくなる効果もあります。
プリンストン大学のパム・A・ミューラー教授とUCLAのダニエル・M・オッペンハイマー教授による研究でタイピングと手書きによる記憶のパフォーマンスについて調べたところ、手書きで講演内容をメモしたグループの法がその後の講演内容の理解に関する質問をしたときに高い得点を出しました。
このようにバレットジャーナルを行うことで内容が記憶に残りやすくなるため予定を忘れると言うことがなくなることが期待できます。
実際に使っていく内に見にくいなと思う場所やラピッドロギングを増やしたいなと思ったりすることがあるかも知れません。
バレットジャーナルは特定のレイアウトに縛られないので、自分が良いなと思ったらすぐに変更できます。
すでにレイアウトが出来ている手帳で使いにくいなと思っている人にとってはとても使い安く感じると思います。
バレットジャーナルは毎日タスクを書いていくため、大きな目標があった場合は達成のために必然的に小さなタスクを積み重ねていくようになります。
習慣化コンサルタントの古川武士氏によればタスクを小さくすることをチャンクダウンといい、先延ばしを防ぐことができ、「これならやれるかも」と感じて行動に移しやすくなる効果があるとのことです。
頭の中だけで予定を管理しようとしても、どうしてもどこかしらで限界を迎えてしまいます。今回ご紹介したバレットジャーナルを是非日々のタスク管理に生かしてみてください!
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