誰でも簡単にできる！効果的なストレス解消方法4選

ストレスの与える悪影響

ストレスは自律神経系、内分泌系、免疫系などの体の様々な部分に作用し、長時間持続することで身体や精神に悪影響を及ぼします。具体的にどのような影響が出てくるのかを紹介していきます。

記憶力が下がる

ストレスがたまりすぎると脳に悪影響を与えてしまいます。ストレスを受けると副腎皮質から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。普通なら脳に入ると無害化されますが、ストレス過多で過剰分泌されると記憶に関係する脳の「海馬」という部分の神経細胞が破壊されてしまい、記憶力低下に繋がるとされています。

鬱病になる

ストレスを抱え込むとそれに対抗するために交感神経が有意になって副交感神経の活動が抑制されます。交感神経は何かのトラブルの際に活発になって、血液循環や代謝を上げて危機を回避するように働きます。副交感神経は休憩時や睡眠時に活発になりやすく、身体の活動性を下げて回復させるために働きます。

胃痛、下痢、便秘

ストレスが溜まると腸内環境が乱れてしまうとされています。ストレスが溜まるとストレスホルモンが分泌されて脳がダメージを受けてしまいますが、これが腸内環境を乱して胃痛、下痢、便秘などを引き起こす原因になっています。

実は脳と腸は密接な関係にあり、お互いに影響を及ぼし合っています。なので脳がストレスでダメージを受けると腸にも影響して腸内環境を乱してしまうわけです。

効果的なストレス解消方法

ストレスの悪影響を紹介しましたが「じゃあどうやってストレスを発散すればいいんだろう？」と気になると思います。そこで誰でも簡単にできるストレス解消法を4つ紹介します。

音楽を聴く

日本赤十字病院の大立喜美江氏の実験によると、成人女性43人の内20人には音楽を聴かせて、残りの23人には音楽を聴かせなかったところ、音楽を聴いた20人の女性の方が精神的に落ち着いたという効果が出ました。

体を動かす

厚生労働省の「健康作りのための身体活動基準2013」の調査によると運動をすることで気分転換やストレス解消を行うことができ、メンタルケアに繋がることがわかりました。

読書

読書には実はストレスを解消させて心を落ち着かせる効果があることがわかっています。イギリスのサセックス大学の研究によると6分間の読書をすることによってストレスを68%も解消できることが判明しました。また、リヴァプール大学のJosieBillington氏の研究で4000人以上の成人に1日30分以上の読書をしてもらった結果、鬱病になる可能性が28%軽減するということもわかりました。

何かの合間に手軽に読書は行えるので生活の一部に少しでも読書の時間を組み込めばストレスで悩む機会も減らしていくことが出来ます。休憩時間などに是非読書をすることを意識してみてください。

友人や家族と話す

会話をすることにはストレス解消効果があるとされています。みなさんは誰かに自分の思いを伝えることでストレスが消えたと感じることはありませんか？これはカタルシス効果と言われ、会話をすることによって自分の中に抑えてきたストレスを外に出して心をスッキリさせることができます。

自分一人でストレスを落ち着かせることは難しいことです。辛いときには気軽に相談できる人と会話をしてみましょう。

やってはいけないストレス解消方法

皆さんがやっているストレス解消法の中に実は良いと思っていても知らず知らずのうちに悪影響を及ぼしている物があるかも知れません。もし当てはまるものがあったら気をつけましょう。

暴飲暴食

ストレスでムシャクシャしたときに過度に食べたり飲んだりするという人はいるかもしれません。一時的にはスッキリするかも知れませんが、暴飲暴食をすると腸内環境が乱れて腹痛や下痢を引き起こしてしまいます。また、先ほど紹介したように、腸への悪影響は脳にも影響が出るので根本的なストレス解決にはならずむしろ悪化させてしまう可能性があります。

衝動買い

買い物をすることによってストレス解消をすることは出来ますが、何か大きな買い物をしてしまうと次に買い物でストレス解消をしようとしたときにそれ以上の買い物をして快感を得ようとしてしまい、買い物依存症へとなってしまいます。自分へのご褒美で何かを買うのは良いですが、なんとなくでスッキリするためだけに買い物をするのは控えましょう。

まとめ

日常生活を送っていれば必ずストレスが溜まってしまう場面が出てくると思います。是非今回紹介した方法でストレスを上手に解消させていってください。