公開日 2022/4/7
「地頭が良い」と良く聞いたりしたことはあると思いますが、実際はなんとなくデキる人といった曖昧な印象しかなくてどのような部分が優れている人なのかよくわからないという人はいると思います。
今回の記事では地頭が良い人はどんな人なのか、地頭を鍛えるためにはどうすれば良いのかを紹介していきます。
そもそも地頭が良いとは具体的に何が優れているのかあまりわからない人もいると思います。地頭が良い人とは主に思考力や相手の気持ちを尊重できるコミュニケーション能力などに優れている人のことを表しています。
では具体的に地頭が良い人はどんな特徴を持っているのかを紹介します。
地頭が良い人は豊富な知識を持ち合わせているため物事を考えるときの視野が広く、コミュニケーションにおいて相手の立場で考えることができます。多角的に物事を考えられるので、自分の意見を相手はどのように思っているのか、相手が話すことにある背景には一体何があるのかということを想像することが出来るわけです。
このようなことが出来ると社会において取引や会議でのコミュニケーションが円滑に進められるようになります。
地頭が良い人は想定外の事態に陥っても状況を冷静に分析し対応できる力を地頭が良い人は持っています。視野が広いため自分の知識や経験だけにとらわれず周りから情報を得て適切な対応策を導くことができます。
このような力はチームを指揮していくリーダーには必要不可欠なので地頭が良い人は仕事で成果を上げやすい人が多いです。
地頭が良い人は流れてくる情報をそのまま受け取るのではなく、その情報が本当に合っているのか見極めるメディアリテラシーが高いです。
インターネットが普及し、誰でも簡単に情報を発信できるようになったためデマやフェイクの情報を目にする機会は増えてきています。膨大な情報の中から何が正しいのかを正確に見抜ける力は今の時代とても重要でビジネスでも発揮できる場面は多くあると思います。
地頭が良い人達はこのような特徴を持っています。なので、勉強が出来る頭が良い人は必ずしも地頭が良いという分類にはなりません。中には勉強が得意でなくても地頭が良い人は存在します。
iPhoneやMacbookで有名なアップル社の創業者であるスティーブジョブズも実は最終学歴は高卒でした。それにもかかわらず成功できたのは、やはり問題への切り口を考えられる「論理的思考力」や相手が何を求めているかを的確に捉えられる「共感力」などの地頭が力に優れているからです。
地頭は生まれ持った才能のような物で後から伸ばすのは難しいのではないかと考える人もいるかもしれませんがそんなことはありません。ある研究によればIQの約50%は後天的な要因で決まるとされているため、脳の能力は今からでも十分に伸び代があります。
地頭を鍛えるためには以下の4つの方法を実践してみましょう。
様々な本を読むことでいろいろな価値観を得ることができます。このときに気をつけるポイントは自分の好みとは違うような本も読んでみるということです。人間の脳は変化を嫌い同じ状態であろうとするため自分と同じような意見を持つ本を選んでしまいがちです。しかしその状態だと偏った価値観で思考が固められてしまい多様な考え方が出来なくなってしまいます。そのような本を読むことで自分の反省点が見えてきて成長に繋がることもあります。本を選ぶときは是非そのような本を積極的に選ぶようにしてみましょう。
また、本を読むときは出来るだけ同じテーマに対して2冊以上は読むことを意識してください。複数の著者の意見を知ることでそのテーマに対してどのような考え方があるのかを知ることが出来るようになります。
地頭が良い人は分析をする力があるため、物事を考えるときは直感的ではなく理由と根拠を付けて論理的に考えることができます。「どうしてそうなるのか」を自分で考えられる力があれば想定外の事態に直面したときも冷静に分析して対処することができます。
このような論理的思考力を身につけるには「フェルミ推定」をしてみましょう。フェルミ推定とは一見予想がつかない数字を自分が手元にある情報を元に推論していくことです。 例えば、日本にある電柱は何本あるかという問題を解いていきます。
道路にある電柱は大体50平方メートルに1本ぐらいの電柱があると仮定する。そうすると1キロ平方メートルあたりの電柱の数が200本ほどである。
山岳地帯には電柱がないとすると、日本の国土は約40万平方キロメートルで半分は山岳地帯なので20万平方kmは電柱がある。
20万 × 200 = 4000万
よって約4000万本の電柱があると推定できます。平成30年度での国土交通省の調べでは約3600万本なのである程度近い数字を得ることが出来ました。
簡単な問題から始めていって段々と身の回りの物に対してフェルミ推定を試す習慣を付けていくと地頭が鍛えられていきます。
日常にある些細なことでも疑問を持ってみるようにしましょう。周りの情報が全て正しいとは限らないので入ってくる情報の本質を見抜く力が必要になります。
例えばニュースで流れてくる情報はどちらかの意見に偏った報道をしていないだろうか、SNSで発信されている情報はどういった根拠が元になっているのだろうかとを常日頃から考えることを意識するようにしましょう。そうすることでいろんな角度から物事を考えることが出来るようになるため、問題に対して様々なアプローチが出来るようになります。
地頭が良い人は社会で求められるスキルを多く持ち合わせているため活躍する場面が多く必要とされる機会が多いです。今回の記事で紹介した方法を参考に是非みなさんも地頭を鍛えてみてください。
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