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公開日 2022/4/23

暗記勉強の効率を底上げする今から出来る記憶力向上のための3つの方法

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勉強をしてもなかなか記憶が定着しなくて「もっと記憶力があれば!!」と考えたことはありませんか?記憶力は生まれ持った才能のように考えてしまう人もいますが、実は今からでも記憶力を上げる方法があるのです。

今回の記事ではそんな記憶力向上のために必要な3つの方法について紹介していきたいと思います。

記憶のメカニズム

記憶力を向上させるために、脳が記憶をする際にどのように働くかを知っておきましょう。自然科学研究機構生理学研究所の柿本隆介教授によれば記憶は以下のようなステップによって定着します。

step1 短期記憶として脳に覚えさせる

最初に覚えたいと思って脳に入れた情報は脳の中に短期記憶として保存されます。短期記憶は数時間から数日単位で消える一時的な記憶のことで、英単語を覚えてもすぐに忘れてしまうことなどがその一例です。

step2 海馬が情報を仕分ける

脳には「海馬」という記憶に関する器官があります。この海馬は短期記憶を生きていく上で必要仮想でないかを判断して必要だと判断した物を長期記憶へと繋げる役割を持っています。長期記憶は文字通り長期完納に保存される情報のことで何十年も記憶しておくことができます。

step3 脳に定着させる

step2で重要と判断された短期記憶は前頭葉や側頭葉という部分へと移動して長期記憶として保存されます。

ここまでが記憶されるまでのメカニズムです。長期記憶へと繋げるには「脳に強い印象を与える」「重要であると認識する」「脳の働きを活性化させる」などが重要になってきます。

記憶力を上げる方法

脳を活性化させる栄養素を取る

普段の食生活で脳の働きをよくする栄養素を摂取することで記憶力の向上に繋げることが出来ます。脳の記憶力を上げるために必要な栄養素には「糖分」「ビタミンB1」「DHA」「EPA」「カカオポリフェノール」などがあります。これらを含む食品にはどのような物があるかを紹介していきます。

[青魚] サバ、イワシ、サンマなどの青魚にはDHA・EPAが豊富に含まれています。これらの栄養素には脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにする働きがあり、学習能力を高めるとされています。青魚は焼いたり煮たりするとこれらの栄養素が壊れてしまうため、缶詰などを食べることで記憶力向上に繋げることができます。

[バナナ] バナナには脳が効率よく働く際に必要とされるエネルギーの「ブドウ糖」「ショ糖」「果糖」など様々な糖質を含んでいます。この糖質はからだに吸収される速度が異なるためバナナを一本食べるだけで長時間エネルギーを持続することが出来るのです。手軽に食べることが出来るので勉強の合間のエネルギー摂取として食べると暗記の助けになります。

[豚肉・大豆など] ビタミンB1には接種した糖類をエネルギーに変えてくれる働きを持っています。この栄養素は豚肉や大豆、そのほかにナッツ、全粒穀物、ほうれん草などにも含まれています。

[チョコレート] チョコレートに含まれているカカオポリフェノールという成分は脳の血流を良くするため、脳への酸素運搬効率が上がり脳のパフォーマンスを上げてくれます。また、菓子メーカーの「明治」と愛知学院大学の共同研究の結果チョコレートには脳の清張に欠かせないBDNFが増加するという効果が判明し、これが増加することによって海馬の働きが良くなり記憶力アップに繋がります。

生活習慣の改善

生活習慣が乱れてしまっているせいで脳に悪影響を与えてしまっている可能性があります。脳を十分に働かせるためには以下の生活習慣を意識するようにしましょう。

[十分な睡眠を取る] 睡眠は記憶の定着において最も大切な生活習慣です。脳に保存された短期記憶は睡眠の間に海馬によって仕分けられて長期記憶へと繋がっていきます。また、ちゃんとした睡眠を取らないと脳の疲れを翌日へと引き継いでしまうことになり、その日の脳のパフォーマンスに大きな影響を与えてしまい、勉強しても脳が記憶をすることが出来なくなってしまいます。

このときに気をつけなければいけないのが睡眠時間です。疲れていたら沢山寝れば良いのかというと実はそうではありません。長すぎる睡眠はかえって死亡リスクを高めてしまいます。適切な睡眠時間は年代毎に異なっており、10歳までは8〜9時間、15歳までで約8時間、25歳までで約7時間、45歳までで約6.5時間と変化していきます。

これらの時間通りに睡眠を取っても十分に疲れが取れない場合は睡眠そのものの質が良くない可能性があります。

質の良い睡眠を取るための方法は以下の記事で紹介しています。

日常生活のパフォーマンスを最大限に引き上げるための睡眠の改善方法5選

十分な睡眠時間を取っても、起きたときにあまりスッキリしないと感じる人は睡眠の質が良くないのかもしれません。睡眠の質はその日のパフォーマンスに大きく影響する大事なことで、これが足りてないと仕事でミスが増えてしまったり、勉強に集中できなくなったりしてしまいます。日常生活を充実させていくためにも睡眠の質を高めていくことはとても大切です。 そこで今回は睡眠不足に悩んでいる方へ睡眠を改善するための方法を5つ紹介していきます。

日常生活のパフォーマンスを最大限に引き上げるための睡眠の改善方法5選

https://cfcmedia.jp/article/88a11c75-07cf-4f66-bd0b-f167babe4055

[散歩で脳をリラックスさせる] ストレスをため込むとストレスホルモンのコルチゾールが過剰に分泌されて海馬の神経細胞にダメージを与えてしまいます。それを防ぐために常日頃から散歩をすると良いストレス対策になります。様々な風景を見ることによって気分転換になり脳をリフレッシュすることが出来ます。また、太陽の光を浴びることによって分泌されるセロトニンという幸せホルモンが精神を安定させる効果があるのでストレス解消に繋がります。

効率の良い記憶術を知る

暗記をするときにただ単純に脳の中に情報をインプットさせるだけでは長期記憶には繋がりにくいです。「アウトプットで重要な情報だと認識されやすくなる」「印象の強い情報は脳が覚えやすくなる」といった脳の性質を利用して、脳が記憶しやすくなるテクニックを紹介します。

[連想結合法] 連想結合法とはいくつかのキーワードを順番に結合していって関連したストーリーを作っていく記憶方法のことです。例えば、本、フランス料理、パソコン、猫の単語を覚えたいとします。連想結合法ではこれらを順番に数珠つなぎにして暗記しやすくします。

「本」を「フランス料理」を食べながら呼んだ。 この「フランス料理」は昨日「パソコン」で調べて知りました。 「パソコン」でしら得ている最中に「猫」が家の中に入ってきました。

といったように言葉を繋げてストーリーを立てていくことでインパクトのある覚えやすい情報へと変化していきます。

[1ヶ月に4回のアウトプットをする] 先述したように長期記憶へと繋げるには脳にこれは重要な情報だと認識させなければ行けません。そのために必要なのがアウトプットです。忘れたらまた情報をインプットするといったことを繰り返すよりも適切なタイミングで情報のアウトプットを行う方が効率的に記憶をすることが出来ます。

東京大学薬学部教授の池谷裕二氏は記憶を定着させるために必要なアウトプットは1ヶ月に4回と言っています。このアウトプットのタイミングは1回目が学習した翌日、2回目は1週間後、3回目は2週間後、4回目は1ヶ月後です。ここでは4回で紹介しましたが、人によっては3回で定着させられれば、8回かかる人もいます。何回か試して自分に合ったペースをつかむようにしましょう。

まとめ

記憶力を伸ばすのにはそこまで難しいことは必要ありません。是非今回紹介した方法を普段の生活習慣や勉強に取り入れてみてください。

【ライタープロフィール】

現役のエンジニア・ライター・マルチクリエイター 実際にエンジニアとして日々プロジェクトを運営している経験を活かして、読者の皆様に寄り添った記事発信を心がけています

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